ジョンソンコントロールズ オートモーティブシステムズが金属・機構用の高性能ソリューションを追加することでシート部品ポートフォリオを強化
独ブルシャイト - 2010年12月2日 -自動車用シートシステム・内装製品・電子機器の世界的リーダーであるジョンソンコントロールズは、C. Rob. Hammerstein Group(CRH)を買収する契約を締結しました。CRHはシート用金属・機構製品の世界的大手サプライヤーで、その高い品質レベルで認められています。CRHは本社と主要な開発施設をドイツのゾーリンゲンに置いています。
ジョンソンコントロールズ副社長兼オートモーティブシステムズ社長のベーダ・ボルゼニアスは、次のように述べています。「CRHの買収によって世界規模での製造能力を向上させ、イノベーションを成し遂げ、当社ポートフォリオをさらに最適化することを通じて、当社の市場における強固な立場をさらに強化することができるため、当社のシート製品は著しく充実することになります。当社はCRHブランドを高品質の金属構造・部品の同義語として維持します。
この買収は、世界規模で成長を実現し、またCRHが実績を上げているプレミアム自動車セグメントで垂直統合を果たすための新しい機会を切り開くものです。
CRHの専門技術は製品開発の完全なプロセスを包含するもので、個々の部品の設計・エンジニアリング・製造から、完成シートシステムの組立までを対象としています。その製品と技術には、前方シートの構造体、シートトラックとハイトアジャスター、多方向アジャスター、動力ギアボックス、さらにステアリングカラムアジャスターなどの特別アプリケーションが含まれます。
またこの取引によって、ジョンソンコントロールズは顧客に対して当社と競合他社の差別化を図る新しい技術と製品ソリューションを提供することができるようになります。
ボルゼニアスはさらに次のように述べています。「高精度のギアボックス・ユニットといったCRHの先進技術をジョンソンコントロールズの電子車体コントローラーに関する知識と統合することで、すべての車載向けメカトロニクスアプリケーションで完全に新しいソリューションを当社は提供できるようになります。」
CRHの環境に配慮した製品と技術には、軽量ソリューションを提供できるスリムシート構造が含まれます。ジョンソンコントロールズの専門技術と組み合わせれば、これらのソリューションは将来の自動車の部品重量を削減することに貢献します。
CRH最高経営責任者(CEO)のロバート・ヒューストン氏は、次のように述べています。「この取引は当社の歴史において非常に重要な段階を意味します。私たちはジョンソンコントロールズの提案を慎重に分析した上で、私たちの業界が将来直面する課題、例えば急速に進むグローバル化とプラットフォームの標準化などにCRHグループが最善の形で対処するために、この提案が独自の機会をもたらすことが明らかであると判断しました。両社はともに世界的なシート部品事業の分野でクラス最高の金属製品企業となることを目指しています。この目標は、同族会社としてのCRHにとって大きな節目となるもので、我が社に名誉をもたらすものです。」
CRHの事業は、ジョンソンコントロールズの金属・機構部門に統合されます。同部門は、オートモーティブエクスペリエンス事業から最近カーブアウトで設立したシート部品グループを構成する部門の1つです。この金属・メカニズム部門、さらにシート部品グループ全体は、シート部品担当グループバイスプレジデント兼ゼネラルマネジャーのヨハネス・ローターズが率いています。同グループにはまた、トリム、繊維、フォームを担当する専門部門があります。
CRHは9カ国で約3600人の従業員を雇用しています。特に中国、メキシコ、トルコ、ハンガリー、ルーマニアで、両社の市場展開によって成長が促進されるでしょう。
買収の完了は通例となっている規制当局からの承認を必要とし、2011年1月末までに完了する予定です。本取引に関する詳細な財務条件は公表されていません。
詳細情報については下記連絡先にお問い合わせください。
Johnson Controls Automotive Interior
Management (China) Co., Ltd.
A 20th Floor, Far East International Plaza
319 Xianxia Rd
200051 Shanghai
China
Phyllis Gao
Tel.: +86 (21) 2307 0026
Fax: +86 (21) 6235 0256
E-mail: phyllis.gao@jci.com
ジョンソンコントロールズは、世界150ヵ国以上のお客様に多様なテクノロジーを提供する世界的な業界リーダー企業です。 13万人の従業員が、ビルのエネルギー効率や運用効率を最適化する質の高い製品、サービス、ソリューションをはじめ、自動車用鉛酸バッテリーおよびハイブリッド車・電気自動車用先進バッテリー、自動車用内装システムの開発に取り組んでいます。 ジョンソンコントロールズのサスティナビリティへの取り組みは、創業のきっかけとなった初の電気式室内サーモスタットが発明された1885年にまで遡ります。 成長戦略とマーケットシェアの拡大によって、ジョンソンコントロールズは、株主への価値の提供と、顧客の成功の支援に取り組んでいます。
ジョンソンコントロールズ オートモーティブエクペリエンスは、自動車シート、オーバーヘッドシステム、ドアシステム、インストルメントパネル、内装部品用電子システムを提供する世界的なリーダー企業です。 当社は、その製品、テクノロジー、先進の製造能力によって、大手自動車メーカー全社の自動車の差別化をサポートします。 世界各地に200以上の工場を有し、お客様のニーズにお応えする展開体制を整えています。 これまで2億台以上の車両に部品単体から内装一式までを提供しており、消費者の皆様に、当社製品の快適性とスタイルを享受していただいています。